2023.10.20
センターモバイルは利用者に広告動画をみてもらい、広告収益を還元することによって最大0円でスマホを利用できる格安SIMです。しかし2023年に業務停止を受けているので、利用するのは不安と感じる人も多いです。
この記事ではゼロモバイルとの関係や、業務停止の理由についてご紹介します。ほかにもセンターモバイルを利用するメリットや利用料金、注意点についても解説します。ぜひ最後までご覧になってください。
目 次
ゼロモバイルとは、株式会社ゼロモバイルが提供している格安SIMサービスです。2020年7月に設立された会社で、ポイントを貯めることでスマホ利用料金を最大0円にすることも可能です。
ポイントは広告動画の視聴や、家族や友人へのゼロモバイルの紹介で貯められます。ここでは、ゼロモバイルの特徴や、同じ格安SIMサービスをおこなっているセンターモバイルとの関係についても解説します。
ゼロモバイルは現在ではLPモバイルに名前を変えて、サービスを展開中です。LPモバイルは企業からもらった広告収益をユーザーに還元することで、ポイントを付与しています。
ポイントを貯める方法は、
●広告動画の視聴
●アプリのダウンロード
●サービスへの申し込み
●友人紹介
があります。
スキマ時間を利用して貯められるものから、手間はかかるけど大量のポイントがもらえるものまで自分にあったポイントの貯め方ができます。貯まったポイントは1P=1円として利用でき、スマホ利用料金や端末の購入料金の割引が可能です。
毎月のスマホ利用料金よりもポイントを貯めれば、0円でスマホが利用できます。これから格安SIM事業以外の業界にもサービスを展開していく予定なので、ポイントの使い道はさらに増えていきそうです。
ゼロモバイルを利用するときは、初期費用が高い点には注意が必要です。初期費用として代理店登録料やSIM発行手数料などを合わせて、23,534円(税込)がかかります。
キャンペーンを利用して事務手数料を無料にすれば、3,733円(税込)まで安くすることが可能です。キャンペーンを利用してもほかの格安SIMと変わらないぐらいの料金がかかるので、注意しましょう。
ゼロモバイルとセンターモバイルは、運営会社と社長も異なるのでまったくの別会社です。関係としては、センターモバイルが、ゼロモバイルに対してOEMサービスの提供をおこなうというものでした。
OEMサービスとは、「Original Equipment Manufacturing」のイニシャルをとった言葉で、他社ブランドの製品をつくることを意味します。センターモバイルの仕組みや電波、経営戦略を提供してゼロモバイルのサービスがスタートしました。
センターモバイルやゼロモバイルは、ゼロモバイルの連鎖販売取引が原因で2023年3月に行政処分を受けています。
この取引をセンターモバイルもおこなっていたと判断されて処分を受けました。しかし、実際はOEMサービスで交流があっただけで連鎖販売取引はおこなっていません。
連鎖販売取引とはMLM(マルチレベルマーケティング)と呼ばれる、ネットワークビジネスのことです。このビジネスは違法とはいえないのですが、勧誘活動を伴うためネガティブなイメージがついてしまいます。
センターモバイルでMLMはまったくおこなっていないのに、ゼロモバイルへのOEMサービスが原因で行政処分に巻き込まれてしまいました。センターモバイルの営業は、ネットでの申し込みや店舗営業のみで違法性はまったくありません。
ゼロモバイルとの関係性や違法性がないこともわかったので、センターモバイルのメリットやデメリットについてご紹介します。契約する前に、それぞれ確認しておきましょう。
センターモバイルのメリットについて解説します。センターモバイルを利用するメリットは、次の4点です。
1.スマホ利用料金が最大0円
2.ポイントに有効期限がないので安心して貯められる
3.元々の料金プランが安い
4.通信速度やエリアは問題なく使える
センターモバイルは広告動画を見たり、アプリのダウンロード等をおこなったりすることで、ポイントを貯められてスマホ利用料金を安くすることが可能です。毎月のスマホ利用料金以上のポイントを貯めておけば、0円でスマホが利用できます。
大手通信キャリアでスマホを契約して月1万以上の料金を払うことと比べれば、年間でかなりの節約が可能です。ポイントに有効期限等はないので、スマホ利用料金が0円になるまでポイントを貯めておくこともできます。
センターモバイルは格安SIMのため、元々のスマホ利用料金も安いのが特徴です。20GBの通信量と10分の電話かけ放題プランをつけても月額3,300円(税込)となっています。これは他の格安SIMの会社と比較しても、割安の利用料金といえるでしょう。
センターモバイルの通信速度は下りが最大で500Mbps、上りは50Mbpsになっています。利用していて不満に感じるスピードではないので、安心して利用できます。
また、通信回線もドコモ回線を利用しているので、圏外になったり電波がつながりにくかったりといった心配もありません。
センターモバイルのデメリットについても解説します。センターモバイルを利用するデメリットは、
1.スマホ利用料金を0円にするまで、ポイントを貯めるのが大変
2.違約金が高い
3.短期間で大量にデータ通信をおこなうと制限がかかる
といった点が挙げられます。
ポイントを貯めることでスマホ利用料金が0円になるのがセンターモバイルの魅力ですが、実際に広告動画の視聴でポイントを貯めようとすると多くの時間が必要です。
アプリのダウンロードやサービスの申込みは大量のポイントをもらえますが、おこなうことに抵抗のある人も多いかもしれません。
契約してから1年間以内に解約すると、6,600円(税込)の違約金がかかります。ほかの格安SIMのサービスは違約金がかからないところもあるので、短期間で乗り換える可能性がある人は注意が必要です。
3日間で5GB以上のデータ通信をおこなうと、通信速度が低速に制限されます。大量のデータ通信をおこなう人にとっては、速度制限によって不便に感じることもあるので注意しましょう。
センターモバイルのスマホ利用料金をご紹介します。センターモバイルにはデータ通信のみを利用できる「データSIMプラン」と、音声通話もおこなえる「音声SIMプラン」の2種類があります。
データSIMプランの利用料金は、
●3GB→1,298円(税込)
●12GB→1,848円(税込)
●20GB→2,508円(税込)
●50GB→4,158円(税込)
となっています。データ通信のみの利用で問題ない人は、こちらのプランがお得に利用できるのでオススメです。データを追加する場合は1GBで550円(税込)かかるので、毎月の通信量を把握してから申し込みをしましょう。
音声SIMプランの利用料金は、
●3GB→1,408円(税込)
●12GB→1,958円(税込)
●20GB→2,728円(税込)
●50GB→4,378円(税込)
となっています。音声SIMプランにはオプションとしてかけ放題プランが追加できて、5分かけ放題が990円(税込)、10分かけ放題が1,100円(税込)、24時間かけ放題が2,640円(税込)を払えば利用可能です。
通話料金は30秒で11円(税込)となっています。かけ放題プランとどちらがお得か見極めてから、契約することがオススメです。
20GBプランとのお得なセットプランも用意されていて、音声通話とデータ通信のどちらも頻繁に利用する人は検討してみましょう。
毎月のスマホ利用料金とは別に初期費用として新規SIM発行手数料が3,300円(税込)、新規SIM配送料が433円(税込)かかる点にも注意が必要です。ポイント利用による割引を多くおこなって、お得にセンターモバイルを利用しましょう。
センターモバイルを利用する上での注意点もあります。スマホ利用料金が0円になるという広告をよくみますが、0円にするためのポイントを貯めるのはなかなか大変です。毎日多くの動画の視聴や、アプリのダウンロードが必要です。
0円にはならなくても、ストレスのない範囲でポイントを貯めて割引された料金で使うこともオススメします。YouTubeの視聴やスマホゲームをよく利用する人も、注意が必要です。
せっかく大容量のプランを選択しても、3日間で5GBの速度制限にかかりやすくなってしまうからです。速度制限にかかると3日間低速で我慢するか、追加料金を払って解除する必要があります。
店舗の数がまだ少なく、近くにセンターモバイルのショップがない人は自分で契約や解約をおこなう必要があります。普段からスマホやパソコンの操作に慣れている人は問題ありませんが、不慣れな人は注意しましょう。
この記事ではセンターモバイルとゼロモバイルの関係や業務停止の理由、センターモバイルのメリットや利用料金をご紹介しました。あまりよくない口コミなども見かけますが、センターモバイルに違法性はありません。
ゼロモバイルとの関係性も、OEMサービスをおこなっただけでまったくの別会社です。センターモバイルは料金プランも豊富に用意されていて、ポイントを貯めることでお得に利用できます。
大手通信キャリアのドコモ回線を用いているため、通信速度や通信エリアも問題なく利用できます。毎月のスマホ利用料金を安くしたい方は、ぜひ利用を検討してみましょう。